このページでは、古代文字に関する書籍を紹介します。
感想: 一般的な解説書で、割と手頃。
この本があれば、ほとんどの文字を見て、それがどんな種類の文字なのか、調べられます。 ただし、文法などの説明はないので、翻訳には、使えません。
解読されるまでの歴史的経緯について解説されている。
・エジプト象形文字
・楔型文字
・エーゲ海とアナトリア文字
第一巻: C.ウォーカ著, 大城光正訳, "楔形文字", ISBN4-87517-011-4
第二巻: V.デイヴィス著, 塚本明廣訳, "エジプト聖刻文字", ISBN4-87517-012-2 (\1600)
第三巻: J.チャドウィック著, 細井敦子訳, "線形文字B 古代地中海の諸文 字", ISBN4-87517-013-0 (\1600)
線文字Bの粘土板は、人々、動物、農産物、手工業製品のリストのみに、使われていたそうです。この文字の解読は、数字から紐解かれたようだ。また、この本の後半は、線文字Aの解説も入ってます。第四巻: J.ヒーリー著, 竹内茂夫訳, "初期アルファベット", ISBN4-87517-014-9 (\1600)
第五巻: B.クック, 細井敦子訳, "ギリシャ語の銘文", ISBN4-87517-015-7 (\1600)
第六巻: ラリッサ・ボンファンテ著, 小林標訳, "エトルリア語", ISBN4-87517-016-5 (\1600)
第七巻: R.ページ 著, 菅原邦城訳, "ルーン文字", ISBN4-87517-017-3 (\1600)
ゲルマン民族の内、スエーデンやノルエィなどのバイキングが、 使っていた文字で、ゲルマン語の表記に使っていたもの。木片に 刻むのに適した縦線と斜線から成る文字。現在は、 アルファベットに、駆逐されて使われいない。また、単語の 間にスペースを入れない表記を取る。第八巻: S.ハウストン著, 植田覺訳, "マヤ文字", ISBN4-87517-018-1 (\1600)
まだ、解けたっていうほど、解けてないようですが、十数年前と比べると非常に解読は、進んで、驚嘆しています。第九巻: オズワルド・ディルク著, 山本啓二訳, "数学と計測", ISBN4-87517-019-X (\1600)
感想: 写真集ですが、値段の割に、有名所が多いので、ちょっと、物足りない。
総論の本ですが、最近の成果を取り入れて欲しいものです。特に、「インダス文字」や「古代エジプト文字の起源文字」など。
この本も古株ですが、英文法の教科書並みの本です。でも、やたら教科書ぽいので、ヒエログリフを嫌いになるかもしれませんね。
この本は、大昔、中学生の時に、H氏から教えてもらって、読んだ、懐かしい本です。この本の売りは、付録にありますが、今では、吉成 薫 著, 「ヒエログリフ入門」のような、ちゃんとした教科書が出ているので、一緒に読み比べてみるのが良いと思います。
これは、バイブルとも言える本らしいのですが、A4サイズで、厚さが、6センチもあるという電話帳サイズ。練習問題まで完備されています。
この本は、ヒエログリフの辞書というものなのですが、中は、手書きで、ヒエログリフの文字順で、意味が書かれています。文字順ぐらいは、丸暗記していないと、引くのも難しい。
再版を買ってしまった。ソフトカバーになったやつで、見た目が違うので間違えた。。
感想: 王様の名前の解読を中心とした解説。
「やろく」=「弥呂久」
シンボル(記号)というよりも、象徴という意味で、用語の辞典に近い。 各用語は、英語表記とカタカナ表記の両方であるが、アルファベット順に 用語の意味が、掲載されているので、多少、引きにくいかもしれない。
ヒエログリフでローマ字書きの解説と、ローマ字書きに必要な24文字分のスタンプがセットになっているもの。これは、富士通が出す予定の「失われた文明CD-ROM」のヒエログリフ・タイプライタに対抗するものかな。
(いの) 久々に、古代文字の本が出てました。発行は、平成10年5月9日。この本は、文法などの解説が書いてあるテキスト編冊子と、辞書との2分冊構成となっている。テキスト編では、練習問題も含まれていて、英語で言えば、中学向けの教科書レベルなので、理解しながら読むことも、そんなに苦ではない。辞書のの方は、文字リストも入っているので、ヒエログリフの文字の全貌も見る事ができる。(さと) 内容も初心者向けで、最初に買って読むにはいい本ではないでしょうか。 参考文献(他の文法書や辞書、ヒエログリフの原資料など)も一覧が載っており 好感が持てます。どちらかというと、系統だった文法書ではなく、自習用の 読み物といった感じです。値段も手頃です。
なかなか、カラー刷りで、絵本のような入門書が出てました。非常に、取っつき易い本です。
まちに待った辞書の日本語版です。ぱっとみでは、フォークナー著の辞書の日本語訳のような感じです。
ヒエログリフの1文字1文字にロマンをもって、解説されているような入門書。
比較的、文法書に近い解説書ですが、入門書としても、結構、良いかもしれません。
和書では、初めての題材と思います。今まで、フェニキア文字がどこまで解読されていうのかさっぱりわからなかったが、この本で、やっとわかるようになった。
感想: 岩波新書で出ている、「楔文字入門」の方が、安くて良い。高い買い物でした。
この本も、大昔、中学生の時に、H氏から教えてもらって、読んだ、懐かしい本です。当時、英語が不得意な私が、楔形文字が、既に、表音文字だと知って、ガッカリしました。もっと古い時代の文字は、表意文字のだったので、そちらに興味を持ちました。
感想: 目次を見ると、文法書の体裁を整えているが、中身は、やはり、 解読例について、文法よりの解説をしたもの。シュメール語というと、 楔形文字以前に使われていた絵文字的な文字で、書かれているが、その 文字と、楔形文字が、ごっちゃに、説明されています。
泰流社には、その外にも色々な本を出しています。
この人の本は、3冊目ですが、どれも、1万円前後と高いのが難点。 楔文字の文章の発音と日本語訳が、対訳になっていて、とてもために なりそうです。
ハムラビ法典の楔文字文章対日本語訳。まるで、漢文の本を見ているようだ。ただ、ほとんど直訳なので、その直訳のみ見ていると、誰が誰をというところが、理解できないところが、多々ある。
なんとも、古代エジプト文字並みに、書籍もそろってきたというところでしょうか。内容は、辞書に近い感じです。
(ISBN0-500-27721-4)で、この本は、ニューヨークのメトロポリタン美術館で、$14.95で、売られていたものだそうです。
あと、サブタイトルに、"ONE OF THE GREAT STORIES OF 20TH-CENTURY SCIENTIFIC DISCOVERY." - NEW YORK TIMES なんてあります。
感想: これで、マヤ文字の英語の綴りが、分かるようになるかな。
最近、世界遺産のTV番組が流行っているようですが、解説に違いがあったりして、疑問を感じています。特に、球技をして、勝ったチームがいけにえなるのか、 負けたチームがいけにえになるのかというところで、違いがありました。私が読んだ本では、勝ったチームがいけにえになります。これは、マヤ人(当事者)とっては、深刻な話で、絶対的な神様に何を供えるかという問題です。現代人でも、紛い物を供えることはいやがるのと思います。同様な考え方で、勝ったチームがいけにえに捧げらたということになります。
現代から見ると、彼らの意味付けはともかく、口減らし効果を除けば、無駄な血を流していたということは、明らかです。現代にも、同じくらい愚かな習慣を残している可能性もある訳で、そのようなものを明らかにしていく、見本ともいうべき事柄ですね。さて、この本が出た当時は、マヤ文字の解読は成功していたとは言えませんでした。最近の成果には、驚嘆します。当時は、表意文字というアプローチは強かった見たいですが、現在に至っては、表音文字として、解読に成功しているようです。まあ、マヤ文明時代、他の地域では、楔形文字もヒエログリフも表音文字と化していたし、アルファベットも使われていた時代です。文字を持っていた文明としては、表意文字となっていてても全く不思議ではなかったのです。
感想: これは、マヤ文明を知る唯一の書き物だそうです。彼らの意味付けはともかく、いけにえの儀式は、当時(多分、現代でも)の西洋文明からも受け入れられないものでした。私でも、その様な儀式を、目の当たりにしたら、そっとうして、滅ぼすかもしれません。恐い話です。
古代マヤの発祥からスペインによる滅亡、そして、現代のマヤまでを紹介する歴史書です。マヤ文字の載っている石版の写真が割と多いです。文字とは話題が異なりますが、17ページの石造なんて、インド仏像の1つにも見える。私の目の錯覚でしょうか?
未購入、出版社が米国外への販売を禁止しているようです。丸善によると、出版社の哲学によるそうです。
感想: マヤ文明の遺跡の写真集としてのニワンスが強いが、文字に対する解説も入っています。石に刻まれたマヤ文字のアップも良く入ってます。
文字の起源的な意味の解説が主の解説書。もしかしたら、マヤ文字が純粋なアルファベットと分かる前に書かれた本の可能性もあるが、これも有りだろう。一応、「S.ハウストン著, 植田覺訳, "マヤ文字", ISBN4-87517-018-1 (\1600)」と合せて、読まれることをお薦めします。
感想: この著者は、何者??? 凄すぎる!
感想: 漫画「3x3 Eyes」や「孔雀王」に出てくる文字やらが出ていて、イラストを描くのに良いかも。内容は、まじめに、真言が、読み仮名付きの梵字で、書かれている。
感想: アジア系の文字についての議論(考古学的アプローチ)が、 主になっています。
未購入: 漢和辞典に、甲骨文字と金文の対応が、図入りの 説明で、入っているような辞典で、3分冊セット。
中国の雲南省の奥地に、今も、象形文字を使っている人達がいたとは、 驚きである。漢字とは異なり、まったく、ヒエログリフのように絵に近いし、 表意文字でもある。もっとも原始的な文字が、使用されているのである。
殷から漢あたりまでの文字の解説
漢字の起源を、他文明の古代文字の解読手法的にも似た方法で、解いている辞典。新装普及版の価格で、やっと一般人が買える値段になった。
漢字の起源を、面白く解説。あーそうだったのかと気軽に納得できる感じです。
感想: 日本最古の文字について、述べているが、作者には悪いが、ほとんど眉つばな感じ
感想: これは、面白いです。メソポタミヤ文明の発祥のシュメールの言葉が、日本の言葉に、残っているという内容。私も、「古事記」に、「神」を「柱」で数えるのを見て、「古代エジプト」と同じであることを認識して、感動しました。
感想: 銅鐸の表面の模様に、渦巻がある。この渦巻が、陰陽を表わす大極図と同じだというが、時代背景も一緒に書いてくれないと、真実味に欠けてしまう。
感想: これは、ちょっと毛色が違ってました。
平成10年11月に行われたシンポジューム(稲岡耕二、犬飼隆、水野正好、和田萃)を元に、編集増補加筆した本。比較的、出土品の写真が多く載っていて、内容の信頼度が増す。この本は、訳の分からない神代文字ではなく、出土品(土器、木管、剣、コインなど)にきざまれた、漢字のような記号や漢字などを手がかりに、当時の文字文化を探るという内容。
感想: 神代文字というより、石に刻まれた、文様のような記号が、主な対象で、ここで、セム系文字の影響があるとか。
感想: (9)の著者と同じですが、この本は、自分で、記号(どいう記号が対象になるかとか)の刻まれた石を見つけるためのマニアル的傾向が強い、文字(記号)の一覧表などが、付いている。ただし、文字に対する意味については、まだ、仮説の段階みたいです。この本を読んでいると、国内旅行でも、新たな発見や感動を得られるかも。