イベントエディタ (イベントパラメータ一覧)

下図に、イベントエディタのハードコピーを示す。以下、それぞれのイベントパラメータについて説明する。

EDITOR

図.イベントエディタ

パラメータ内容

Sample Image このパラメータは、Swatchウィンドウ上で、スパイダリーメッシュやリージョンを設定するためのテンプレートとして表示するテクスチャイメージを指定するパラメータである。このパラメータの内容は、出力結果に、影響しない。TiPiT v1.5は、この入力画像のRチャネル,Gチャネル,Bチャネルを使用する。


Original Image このパラメータは、ウォークスルー(もしくはフライスルー)したい画像を指定するパラメータである。TiPiT v1.5は、Rチャネル,Gチャネル,Bチャネルを使用する。MチャネルとZチャネルは、使用しない。また、この入力には、コンポーザの他のイベント同様に、動画を使用してもかまわない。


Mask Image このパラメータは、Original Imageの画像において、リージョンに貼る部分を示すマスク画像を指定するパラメータである。TiPiTは、Rチャネル、Gチャネル、Bチャネルを使用する。また、シングルチャネルのいグレースケール画像の入力はできない。注意として、TravelMatteイベントの出力を接続する場合は、TravelMatteの出力設定を、RGBMにする必要がある。

Background Image このパラメータは、Original Imageからリージョンに貼る部分を取り除いた画像を指定するパラメータである。TiPiT v1.5は、Rチャネル、Gチャネル、Bチャネル、Mチャネルを使用する。Mチャネルは、出力画像に反映される。もし、リージョンに貼った部分のマスク出力を得る場合、Mチャネルの値を全て零とする必要がある。

1st Layer
2nd Layer
3rd Layer
4th Layer
5th Layer
このパラメータは、リージョンの貼るための画像を指定する5系統のパラメータである。1系統の入力画像が、重なり合いがないリージョンのグループに対して、適用できる。TiPiTは、Rチャネル、Gチャネル、Bチャネル、Mチャネルを使用する。特に、リージョンには、Mチャネルで指定される部分が貼られる。もし、Mチャネルの値が、グレースケール値であれば、半透明な表現となる。

Vanising Point このパラメータは、パースを選択するメニューである。TiPiTは、"Hirizontal", "Single", "Double"と"Object"の4つのパースを提供する。最初の2つは、対象のシーンに対して、消失点が1つの場合、後の2つは、消失点が2個の場合に選択する。シーンによりフィットするパースを選択する。

Reduction このパラメータは、出力画像に対する縮小率を指定する。出力画像は、Swatchウィンドウに表示される実サイズとなる。また、コンポーザの仕様で、出力解像度設定を超える部分はクリッピングされる。

Spidery Mesh Color このパラメータは、スパイダリーメッシュの描画色を選択するメニューである。

Mesh Border Color このパラメータは、スパイダリーメッシュのボーダーラインの描画色を指定するメニューである。

Region Default Color リージョンを描画するデフォルト色を指定するメニューである。ただし、リージョンの描画色は、個別に、Region Informationダイアログから、変更ができる。

View X
View Y
View Z
カレントなカメラの視点座標(カメラ位置)を指定するパラメータであり、コンポーザーのキーフレーム機能を利用できる。通常は、Swatchウィンドウ上のマウス操作で、これらのパラメータに値が設定される。初期値は、以降で説明されるカメラのベース情報である((View X Basis), (View Y Basis), (View Z Basis))である。

Target X
Target Y
Target Z
カレントなカメラの注目点座標を指定するパラメータであり、コンポーザーのキーフレーム機能を利用できる。カメラの方向は、((Target X) - (View X), (Target Y - View Y), (Target Z - View Z))で計算される。初期値は、((Target X Basis), (Target Y Basis), (Target Z Basis))である。

Roll Angle このパラメータは、カレントなカメラのロール角を指定するパラメータであり、コンポーザーのキーフレーム機能を利用できる。初期値は、"Roll Angle Basis"である。

FOV current このパラメータは、カレントなカメラのFOV角を指定するパラメータであり、コンポーザーのキーフレーム機能を利用できる。初期値は、"FOV Basis"である。

Trimming X
Trimming Y
このパラメータは入力画像の原点を平行移動させるためのパラメータであり、バックグランドテキスチャーの表示も、この値にともなって移動する。ちょうど、フィールドカメラのシフト操作と同じである。

Trimming Rotation このパラメータは、入力画像を一律、回転させる角度を指定するパラメータである。もし、入力画像において、水平線が傾いていれば、このパラメータで調整もできる。

Quality このパラメータは、レンダリングアルゴリズムを選択するメニューである。TiPiT v1.5は、"Fast", "Average", "Random Sampling"と"Exact Sampling"の4つのアルゴリズムを提供する。もし、出力画像のシーケンスにちらつきが見られる場合、より高い質のアルゴリズムを選択する必要がある。

(F0 X, F0 Y)
(F2 X, F2 Y)
このパラメータは、出力するフレームの対角線上にある2つの頂点の2次元座標値を指定するパラメータである。F0は、フレームの左下の頂点で、F2は、右上の頂点である。

FOV Basis カメラのFOV角の初期値を指定するパラメータである。この値のデフォルト値は、30度である。この値は、ちょうど、Original Imageが撮られたカメラのFOV角に相当する。通常、このパラメータは、変更する必要はない。
もし、カメラの初期値をデフォルト値から変更した場合、アニメーションのためのカメラパスを設定する前に、"Reset Camera"ボタンを押して、カレントなカメラ情報をリセットする必要がある。

View X Basis
View Y Basis
View Z Basis
このパラメータは、カメラの視点座標のの初期値を指定するパラメータである。ちょうど、Original Imageが撮られたときのカメラの視点座標に相当する。このパラメータのデフォルト値は、(0, 1000, 0)である。通常は、このパラメータを変更する必要はない。

Target X Basis
Target Y Basis
Target Z Basis
このパラメータは、カメラの注目点の初期値を指定するパラメータである。デフォルト値は、(0, 0, 0)である。また、カメラの方向の初期値は、(Target X Basis - View X Basis, Target Y Basis - View Y Basis, Target Basis - View Z Basis)である。また、TiPiTでは、カメラの初期方向と、"Goal"壁が、直交していることを、前提に、3次元モデルを生成し、そのスケールは、サイズ|( (Target X Basis - View X Basis, Target Y Basis - View Y Basis, Target Basis - View Z Basis)|とする。

Roll Basis このパラメータは、カメラの初期のロール角を指定するパラメータである。初期値は、0である。

(VP1 X, VP1 Y) このパラメータは、入力イメージ内の消失点1の2次元座標を指定するパラメータである。通常、これらのパラメータは、スパイダリーメッシュモードでのSwatchウィンドウ上のマウス操作で、設定される。

(VP2 X, VP2 Y) このパラメータは、消失点2の2次元座標を指定するパラメータである。通常、これらのパラメータは、スパイダリーメッシュモードでのSwatchウィンドウ上のマウス操作で、設定される。あた、パース"Hrizontal"とパース"Single"の時は、消失点1と同じ値になる。

(G0 X, G0 Y)
(G2 X, G2 Y)
入力画像上の"Goal"壁の4つの頂点の2次元座標を指定するパラメータである。G0は、壁の左下の頂点、G1は、右下の頂点、G2は、右上の頂点、G3は、左上の頂点を意味する。これらのパラメータも、通常は、スパイダリーメッシュモードでのSwatchウィンドウ上のマウス操作によって、設定される。

W0 X このパラメータは、Objectパースでのオブジェクトの左端の垂直に立つ辺の頂点の2次元座標を指定するパラメータである。この辺は、頂点W0と頂点W3を結ぶ線分とし、イベントパラメータとしては、2次元のX座標のみ指定する。このパラメータも、通常は、スパイダリーメッシュモードでのSwatchウィンドウ上のマウス操作によって、設定される。

W1 X このパラメータは、Objectパースでのオブジェクトの右端の垂直に立つ辺の頂点の2次元座標を指定するパラメータである。この辺は、頂点W1と頂点W2を結ぶ線分とし、イベントパラメータとしては、2次元のX座標のみ指定する。このパラメータも、通常は、スパイダリーメッシュモードでのSwatchウィンドウ上のマウス操作によって、設定される。

Help このボタンは、イベントパラメータではなく、クリックすると、ネットスケープが起動され、このTiPiT ユーザガイドが表示される。


注意事項

イベントエディタ上で、カメラの初期情報(View X/Y/Z Basis, Target X/Y/Z Basis, FOV Basis, Roll Basis)並びに、パース情報(F0 X/Y, F2 X/Y, VP1 X/Y, VP2 X/Y, G0 X/Y, G2 X/Y, W0/W1 X)の値を、スパイダリーメッシュ編集モード以外で、変更した場合、3次元データの再計算を行う必要があるため、ツールボックスのボタンで、編集モードを、一旦、スパイダリーメッシュ編集モードへ切り替え、リセットカメラを実行すること。


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